心身共に元気でなければ務まらない仕事

担当する人を孤立化させない

世の中に性善説と性悪説があるように、人の心の中には善悪が同居していると考えられます。普段は中間位置周辺で動いている心の針も、善に振れたり悪に動くこともあるでしょう。心の闇は看護師に限らず、誰にでも存在する可能性があると思います。
毎日多くの事件や事故が起こっています。重大な犯罪事件が起こると、マスコミはこぞってその事件の背後にどういった原因があるのかという点に注目します。それが事件の核心に迫れる方法だと考えるからだといえます。しかしいうまでもなく、事件を引き起こすのは人間です。いかなる動機があろうと、最後の瞬間に行動を起こすのは本人の心であることに間違いありません。つまり、本人の心の針が悪に振れた瞬間行動に移るのでしょう。普段は心の針が中間地点に留まり、悪に振れる際にブレーキを掛けるはずです。しかしブレーキが作動せず、針が悪に振れることを防げなかったことが事件の直接的な原因だといえるのではないでしょうか。友人や近所の人の話しを聞くと、普段は優しい人があんなことをするなんて、未だに信じられません、といったコメントがし都度ニュースで流れます。心の針が悪に振れてしまうことは、誰にでも起こる可能性があるのかもしれません。重要なことは、医師や看護師も人間である以上、そういった可能性に晒されていると認識することです。これだけ複雑な世の中になり、毎日強いストレスにおかれることが常態化しているのが現在の医療機関といえるでしょう。彼らを孤立化させず、本人の心のブレーキだけに頼るのではなく、組織として何らかの制動装置を作動させるシステムが必要な時期に来ているのではないでしょうか。